お久しぶりです。
裏サンデートーナメントで優勝、連載決定となり
連載開始を楽しみにしてくれていた読者さん、喜んでくれた皆さん
大変長い間何の音沙汰もなかったことを謝りたいです。
無言回路についてですが
先日、連載を断らせてもらいました。
では今まで何をしていたのかを書きます。
去年、優勝後「無言回路の続きを」と当然の要求を出されたのですが
無言については僕はもう描ききってしまっていたので
「喋らない」の次は「断らない」でいこうとぱっと決め
「断れない主人公が黒子やデウス・エクス・マキナ、夢オチ、無限ループ等の舞台、
脚本がらみのアイディアを織り込んだ事件、敵に立ち向かっていく」という話を考え
編集さんに作品のアドバイスをもらい、
作品の形と、新しく変えるべき所が見えてきて、手応えを感じていたのですが
ふと、「この一度終わらせた作品の先を、本当に描きたいだろうか?」と考えてしまいました。
というより、裏サンデートーナメントで優勝した時からずっと頭の中にその考えがあったことに気づきました。
一度描ききった作品でも続けようと思えばどうとでも広げられるだろう。
せっかく優勝したんだし、儲けものだと思って連載をさせてもらおう。
と思っていたのですが
連載をするための
「無言∞回路のつづき」という体をなすためだけにひねり出してきた
「喋らない」の次は「断らない」という設定では
それなりの形にはなるかもしれないけど
本当に描きたい、面白いと思って描けない事に気づきました。
そしてこの、描きたい設定でもなく、辿り着きたい結末もない物語にこれから命をかけるのかと思うと、気持ちが落ちていきました。
それでもせっかくのチャンスだし、損することなんて無いんだしと
落ちる気持ちを紛らわして作業をしていたのですが、ごまかしきれませんでした。
そこからずっと、無言回路の続きと気持ちを立て直す方法を考え続けていたのですが、
今日に至っても答えが変わりません。
全ては
連載作品を投稿しなければならなかったのに
優勝まではいかないだろうと、力試しに3話読み切りを送ってしまったところから間違いだったのだと思います
本当に本当に無責任だったと思います。ごめんなさい。
無言回路の続きは描けません。
編集さんから頂いたメールを見て、沢山の人に迷惑をかけたのだなと実感しました。
自分の連載が始まらないことで、同時期にトーナメントに参加した方々が
僕より先に連載開始したことでケチがついている、と知った時は
どうしようもない気持ちになりました。
「優勝したらすぐ連載ができる」という所が大切な企画の
第一回目の優勝者の連載がはじまらないという信用を壊すような行為
本当にごめんなさい。
なんとか連載を…と先日まで考えていたのですが
このままではずっと足踏みしたままになり
僕自身が終ってしまうと思い決断しました。
また0からスタートしようと思います。
よろしくお願いします。
9. 無題
励ましの言葉、ありがとうございます。
それぐらいの気概でいかなければなと思いました。
頑張ります。
ななしさんへ
編集さんと話し合っていたのは最初の方だけです。
その頃ちょうど連絡に使っていた携帯(W44S)の電波が廃止になり、メールや電話に気づかず
その後何週間かたって編集さんがPCにメールをくれたのですが
携帯の件に気づいた時には滅入っていて、PCや家の電話で連絡を返せたのに
少しの間の空白をきっかけに逃げ出してしまいました。
連載をどうするかについても長い間一人で考え続けていたということです。
数カ月ぶりに送ったサンデー編集さんへのメールにも
相談してくれたら協力できたのにね、との旨を返信いただき
自分でもなんであんなに一人で抱え込んでしまっていたのかと後悔しています。
大変わかりにくい文章ですいませんでした。
ただどちらも嘘はかいておりません。
そしてサンデーさんの側には一切の不備はありません。
僕が一方的に迷惑をかけたと理解していただくのが正しいです。
申し訳ありませんでした。